ザキが黙ってない。

おにぎり握って世界一周してました。

【No.17】天才はあきらめた

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どうも、ザキです。
新年1冊はこちら!

『天才はあきらめた』
南海キャンディーズの山ちゃんが書いた自伝的エッセイ。
たまたま本屋さんで見つけて表紙が印象的だし、大学の先輩で変に親近感が湧いたので購入しました。笑 

メモ

努力は、そのご褒美に必ずいろいろな景色を見せてくれる。努力を止めた瞬間に失うものの大きさもしっかりとわかった今だからこそ、心からそう思う。
(途中省略)
僕はいつも自分にこう言い聞かせている。
自分を「頑張れなくさせるもの」を振り切って、全力で走れ!
そんなものからは。逃げて逃げて逃げまくれ!
そのためのガソリンとして、自分が味わった苦しい感情を全部使え!
嫌いな奴を燃料にして、脳内で圧倒的な勝利を掴め!
今日も僕は、勝手に認定した敵やライバルを脳内で燃料にして走り続けている。
天才はあきらめたから、何の苦でもない。
読んでいて、嫌な奴だなぁと思うところもたくさん出てくると思う。
どうか、必死でもがいた男の姿だとお許しください。 

この本を読んで山ちゃんの尋常じゃない努力量。
積んでいるエンジンの大きさとそのエネルギーとなるガソリンの量が半端ないと思い知らされました。 笑

「自分は天才じゃない」という自覚を強制的に消して、すごいところを目指さなくちゃいけなかった。「あいつのは才能がない」と誰にもバレないように、天才が自然にしていることをやり遂げる必要があった。

偽りの天才を演じきるために死ぬほど努力をする。
自分もこの部分にすごく共感する。でも、それを自然とやり遂げる過程での努力量と自分の律し方が半端ない。笑

どんな些細なことでも、小さい自信を貼り付けていく。それを繰り返していくと、結構立派な張りぼてが作られていった。「張りぼての自信」の完成。この張りぼての自信は、「俺なんて…」というあきめさせ界のスーパースターの攻撃も見事に跳ね返し続けて、お笑い芸人への夢に向かわせてくれたのである。 

ここでは「張りぼての自信」と言っているが、これはよく言う「根拠のない自信」みたいなものだと思う。「根拠のない」って言ってるけど、すごく小さな成功体験が積み重なり自分の中の自信貯金になり、得体の知れない「根拠のない自信」になるという根拠があるやつ。
この自信は本当に今まで自分をたくさん救ってくれた。。笑

今思うと、正直何がおもしろいかをあまりわかってなかった。おもしろいネタをどうして作っていっていいかわからなかった。でも止まっちゃいけなかった。
ひたすら書きまくった。浪人時代の癖で、わからないものはひたすら書いて体に覚えさすという方法だ。何の意味もないかもしれないが、止まっていないという事実は大事だった。 

この本を読んで感じる一つが、山ちゃんの人の何倍もメモを書きまくる話。
M-1の決勝のネタ1個の為だけにノート何冊も書いた話などはえぐい。
書き続けることが思考の整理にもなるし、自分の支えにもなる。

そもそもモチベーションなんて上がっていないのが普通なのだ。モチベーションが上がっている状態っていうのは、あの国民的兄弟キャラのゲームの中で言うとスターを取っている状態。だたのラッキーで、モチベーションが下がっている状態が通常なんだから、常として頑張らないといけない。そう考えるとサボる数は減った。

ちょっと似たことを会社の上司にも言われた。
「モチベーションは下がるもの。どうやって上げるかを考えるかよりもどうやって下げずにキープし続けるかのほうが大事。」
これはかなり刺さった。下がる中でどう維持するのか。 

できないという言葉は、冷静な分析なんていう良いものではなく、しんどい作業から逃げる簡単で恐ろしい言葉だ、そう思えた。 

的を得すぎだろ、山ちゃん。
そこらへんにある啓発本よりよっぽどいいわ。笑

何度か打ち合わせを重ねる。このとき自分の中ですごく考えさせられることに出くわす。

それは「どんなことやりたい?」という質問に全く答えられないということだった。
僕には自分が何をおもしろいと考えているか?そういうものが全くなかった。必死でキーワードを探し、公式にはめ込む作業がお笑いだと思ってしかったことが、その発想のなさの大きな要因だと気づいた。
自分が薄っぺらい人間だと痛感させられる。しかし、その痛みを努力に変換する。駄目だからやらないのではなくて、駄目な自分だからこそ努力量を増やさないといけない。 

めちゃくちゃ共感できる。まさにそれぞれの「場」に合った公式に正解をはめ込むことしかしてこなかった。実際会社に入ってから毎日のようにそこを指摘される。

自分の仕事に義務感だけでなく楽しさが加わると、作業のスピードや集中力など段違いに違ってくる。それはさらに自信を高め、あたかも才能があるように感じられる。そしてまた楽しくなるという素敵なスパイラルを生んだ。 

実際に社会人になってすごく痛感した。義務感しかないと「こんなにも自分は走れないのか」となったし、その逆もしかり。 

「自分が楽しいとき」を思い出して、整理して公式にする。
そしてそれに仕事をあてはめる。これは僕の中で大きな進歩だった。 

公式にはめ込む作業が得意ならば、それを使って抽象化して転用する。
自分はこの「事実を書き出す→抽象化(気付き)→転用」が苦手だし、してこなかった。

嫉妬をガソリンに変える。そして、サボる理由がなくなったことを喜ぶ。そう思い込ませた。サボらなければ自分にもチャンスがあると思うことで、努力に使う時間を圧倒的に増やせた。そうだ、いいんだ、頑張れるんだ、と言い聞かせて嫉妬の炎でエンジンを燃やし続けた。

「嫉妬・劣等感は最高のガソリン」

目の前に来たものはただのご褒美でなくチャンスなんだと思った。
今まで何もなかった自分にいろいろな打席が急に来たのだ。 

これはかなり共感できた。
世界一周コンテストに優勝してから色んな機会をもらったけど、チャンスと捉えて最大限に活かすことはできてなかったな。とすごく感じる。

まとめ 

個人的にはすごく共感できる話ばかりの本でした。笑
性格として「人見知り」という共通項。
本書でも書いていたけど、「人見知りは誰よりも相手のことを幸せにする才能」はすごく納得したし腑に落ちました。

また、この本を読んで山ちゃんを好きになる人は多いんじゃないかと思うので、特にアンチな人ほどこれを読んでほしいです笑

 

笑いながら読み進めることができるのでめっちゃ読みやすいです。
2019年1冊目にいかかでしょうか?

それじゃあ!