ザキが黙ってない。

おにぎり握って世界一周してました。

【No.19】「言葉にできる」は武器になる。

【スポンサーリンク】

どうも、ザキです。
2019年3冊目はこちら!

『「言葉にできる」は武器になる。』(梅田悟司著)

f:id:zakihana:20190113200020p:plain

 

社会人になって日々感じ・気づいたことが、自分は「自分の意見を持ってない。そもそも自分で考えたことがない。自分の考えをうまく言葉にできない」ということ。

会社がら「どうしたいの?ザキはどう思うの?なんで?」と同期・先輩・上司に毎日何度も何度も聞かれます。笑
(めっちゃいい会社なのですが、最初は「なんでこいつらこんなに聞いてくんねん」って思ってました。)

これまでの生活の中で自分で考えて、自分の意見を伝えることが乏しかったため、
・まず自分の意見がない
・相手との会話が成り立たない
・自分の思っていることが伝わらない

 上記のようなことが日常茶飯事で起こるようになりました。笑 

 「これはまじでヤバいな…」「会社が変なんじゃなくて自分が変なんや」と感じたため、この本を購入することになりました。

この本を読む目的

  • 言語化能力の向上
  • 思考能力の向上
  • 自分の言葉で自分の意見を持つこと

この本の要点まとめ

「言葉にできない」ことは、「考えてない」のと同じである。
「言葉が意見を伝える道具であるならば、まず、意見を育てる必要がある」
「内なる言葉」を育て、「外に向かう言葉」に変換することで、自分の意見を育て(思考の深化)、伝わる言葉を生み出す。

そのための思考サイクル
①アウトプットする(頭にあることを紙に書き出す)
②拡張させる
③化学反応を起こす

メモ

発言や文章といった「外に向かう言葉」を磨いていくためには、自分の考えを広げたり奥行きを持たせるための「内なる言葉」の存在を意識することが絶対不可欠である。

「言葉は思考の上澄みに過ぎない」

考えていないことは口にできないし、不意を突かれて発言をする時、つい本音が出てしまう。そのため、思考を磨かなければ言葉の成長は難しいとも言える。

「思考の深化なくして、言葉だけを成長させることはできない」

 

伝わり方のレベル

ãè¨èã«ã§ããã¯æ­¦å¨ã«ãªããã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

①不理解・誤解:
そもそも話が伝わっていない、もしくは内容が誤って伝わっている状態

②理解:
伝えた内容が、過不足なく伝わっている状態。相手が話したことをヌケモレなく正しく把握している。
③納得:
相手を話したことで、頭が理解しただけでなく、内容が腹に落ちている状態。そのため、理解に比べ、自分ゴトとして捉えることができている。
④共感・共鳴:
見聞きした内容を理解した上で、心が動かされ、自らの解釈が加わっている状態。

 

伝わり方は、人間性の評価につながる。

コミュニケーションが不理解・誤解、理解で留まり、納得や共感・共鳴にまで達していなかった場合、自分が相手をどのように評価していたか、である。
おそらく、その多くは「言葉づかいが下手だな」「もっと上手く言えばいいのに」といった言葉づかいそのものへの評価ではなく、「言いたいことが整理されていないな」「薄っぺらい考えだな」「深く考えていないな」といった相手の人格に対するものではなかっただろうか。
つまり人間は、相手の言葉に宿る重さや軽さ、深さや浅さを通じて、その人の人間性そのものを無意識のうちに評価しているのである。

 

「内なる言葉」とは、日常のコミュニケーションで用いる言葉とは別物であり、無意識のうちに頭に浮かぶ感情や、自分自身と会話することで考えを深めるために用いている言葉である。考えるという行為は、頭の中でこの「内なる言葉」を駆使していると言い換えることもできる。
「今自分が何を考えているのか」「頭の中にどんな内なる言葉が生まれているのか」を正確に把握することで、自然と「外に向かう言葉」は磨かれていく。その結果、言葉に重みや深さが生まれ、納得感のある言葉を用いることができるようになるのだ。

 

人は、考えが浮かぶ時、言葉で疑問を持ち、言葉で考え、言葉で納得できる答えを導き出そうとしている。こうしたあらゆる「考える」という行為において、発されることのない内なる言葉を用いている。
「考える=内なる言葉を発している」を意識できるようになると、外に向かう言葉の精度は飛躍的に向上する。

 

言葉を生み出す過程には、①内なる言葉で意見を育てる、②外に向かう言葉に変換する、という二段階が存在する。
このプロセスは一見遠回りに見えるかもしればいが、得られる効果に照らせば近道と言える。その理由は、大きく2つに分けることができる。

①一度、内なる言葉に意識を向けることができるようになれば、その存在に気づく前に比べて、扱う言葉の量が飛躍的に増加するからである。
②内なる言葉に意識を向けることで、「なんとなく考えている」「考えたつもりになっている」という状況から脱することができるようになるからである。

 

内なる言葉と向き合うことは、自分の視点と向き合うことと同意である。そして、自分自身の視点に気がつくことが、外に向かう言葉を磨き、自分の言葉を持つ出発点になる。
「あ、今、自分はこう思ったな」ということを意識した上で、「こんな言葉が頭の中に浮かんでいる」まで認識する。さらに「こんな時には、こんな内なる言葉が浮かびやすいんだ」まで把握する。そして、「こんなふうに考えることができるのではないか」へと考えを進めていく。 

 

人は考えているようで、思い出している。

頭の中は、過去の様々な出来事や気持ちを覚えている記憶域と、新しい物事を考える思考域の、大きく2つに分けることができる。
考えるという行為は、頭を回転させるため、思考域で行われる。しかしながら、コンピュータでいうCPUはそれ単独では機能せず、常にハードディスクと情報のやり取りをしている。それと同様に、人は考えている時、自分の記憶と向き合いながら考えてしまっているのだ。つまり、「考えが全然進んでいない」という状態は、思考域を使っている思っていても、実は記憶域の中を回遊してしまっている状態であると言える。では、どのようにしたら考えを前に進めることができるようになるのか。答えは簡単でである。記憶域にあるものを一旦外に出して、考えることに集中できる環境を整えることである。
そのために、真っ先に行うべきことは、頭の中に浮かんでくる内なる言葉をとにかく書き出すことである、そして、目の前に書き出された内なる言葉を軸として、考えの幅を広げたり、奥行きを深めればいいのだ。

 

思考サイクル7つのプロセス

①頭にあることを書き出す〈アウトプット〉
とにかく書く。紙がもったいないと思っても書く。その1枚1枚が自分自身であり、自分を知り、内なる言葉を磨いていくことに繋がるのだ。
②「T字型思考法」で考えを進める。〈連想と深化〉
「なぜ?」:考えを掘り下げる
「それで?」:考えを進める
「本当に?」:考えを戻す
③同じ仲間を分類する〈グルーピング〉
横のライン[方向性の幅]と縦のライン[深さ]を意識する。
④足りない箇所に気づき、埋める〈視点の拡張〉
⑤時間を置いて、きちんと寝かせる〈客観性の確保〉
⑥真逆を考える〈逆転の発想〉
1.否定としての真逆 例)できる⇔できない
2.意味としての真逆 例)やりたい⇔やらなければならない
3.人称としての真逆 例)主観⇔客観
⑦違う人の視点から考える〈複眼思考〉
あの人だったら、どう考えるのか?

 

思いをさらけ出す「2つの戦略」

1.言葉の型を知ること

①たとえる〈比喩・擬人〉
②繰り返す〈反復〉
③ギャップをつくる〈対句〉
④言いきる〈断定〉
⑤感じる言葉を使う〈呼びかけ〉〈誇張・擬態〉

2.思いをさらけ出すための心構え

①たった1人に伝わればいい〈ターゲティング〉
②常套句を排除する〈自分の言葉を豊かにする〉
③一文字でも減らす〈先鋭化〉
④きちんと書いて口にする〈リズムの重要性〉
⑤動詞にこだわる〈文章に躍動感を持たせる〉
⑥新しい文脈をつくる〈意味の発明〉
似て非なる言葉を区別する〈意味の解像度を上げる〉

 最後に

自分と同じように、「あれ、自分の意見ないな。」「なんで伝わらないんや?」という経験がある方、またそれをやばいと感じている方にはぜひとも読んでほしい一冊です。笑

それでは!!